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Minerva2050 午後の愉しみ 記憶の記録   

 

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井上八千代 日本舞踊のゆくえ(その2) 

京都へ遊びに行けば、祇園のお茶屋へあがって京懐石を楽しむことはあっても、舞妓さんをよんで遊ぶマネは出来ない。そこで都おどりの時期に観劇に行くことになる。

その都おどり、舞妓さんの京舞を取り仕切っているのが「井上流」である。

                  都おどり

「井上流」は初世井上八千代(井上サト)が御殿舞の流派を起こし、二世井上アヤが祇園に稽古場を移し井上流の基礎を築いた。

三世片山春子は二世の内弟子で家元を継ぎ、祇園の舞の師匠となり「都おどり」を創始、祇園の井上流へと発展させた。

祇園の舞は基本的に狭い座敷での芸、優雅で静かな舞、能をやわらかく優美にくずして女舞に仕立てたのである。(この項 「近代日本舞踊史 西形節子著 演劇出版社」から引用)


いま四世井上八千代(片山愛子)の舞台VTRを観ながらこの稿を書いている。

背の低い八十をこえた老人の舞にもかかわらず、

その姿は例えば野球投手の完璧なフォームの美しさを見る興奮に似ている。

当て振りの流れるような動線の美しさはやはり能の仕舞いから来ているのではなかろうか。

厳しい稽古で培われた強靭な体躯から放たれる指先、足先の美しさは見る者がたじろぐ。

四世井上八千代は人間国宝であった。

井上流家元は現在、井上三千子が継いでいる。



     



                

Category: 演劇

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